今回のテーマは、【 白地の変化について 】です。
毎年、夏前になると、『肌が急に黄色くなった鯉がいるだけど病気なのかな?』と、ご質問頂きます。
詳細を伺うと病気ではない場合がほとんどです。
それでは、何故肌が黄色くなったのでしょうか?
肌が黄色くなりやすい条件、原因に以下の様なものがあります。
■水温の上昇。
■餌の成分。
■性別。
■個体差。
■環境。
まず、水温の上昇ですが、上記の例がこれにあたります。
夏前に冬、春と同じ条件で飼育していても水温が上がってくると肌が黄ばむ鯉が出てきます。
毎年の事なので特に心配はいりません。
水温の低下と共に肌が白く抜けていく事が多いです。
次に餌の成分についてです。
夏場に与える色揚げ用は、色を鮮やかにしたり、紅を赤くする目的で使用します。
しかし、基本的には、肌が黄ばみやすい成分も含まれているんです。
これも水温が下がって餌を切り替えると白く抜けていく事が多いので、ご安心下さい。
※例外として・・・
低水温用の餌でも少量ですが色揚げの成分が含まれるものがあります。
次に性別についてです。
一般的にオスは、黄ばみやすい傾向にあります。
しかし、肌が真っ白なオスもおりますので、そういう鯉は貴重ですね。
次に個体差についてです。
同じ親から産まれ、同じ性別で、同じ環境で飼育していても同じ肌の変化をするとは限りません。
例えば、経験則でいうと・・・
3歳まで年中黄色かった鯉が4歳になって急に真っ白になった。
何てことがあるんです。
早くから低水温時は、ずっと真っ白という鯉もいるので様々ですね。
この要因だけは、その鯉が持って生まれた個性という事でしょう。
次に環境についてです。
今まで真っ白だった鯉を別の池に移動すると黄色く肌が焼けてしまった。
と、いう経験はないでしょうか?
この場合は、水質の変化が大きな要因だと考えられます。
例えば、錦鯉に適したPHは、弱アルカリ性と言われています。
そのPHが、酸性、アルカリ性に偏ると肌にも影響しやすいと言われています。
病気が出にくい、錦鯉に合った水質を保てる様に試行錯誤してみて下さい。
その他には、環境によって太陽光のあたり具合も違い、その影響なども考えられます。
さて、今回は、白地の変化について考えてみました。
誤解のない様にですが、真っ白な肌だけを推奨している訳ではありません。
雪肌の様な柔らかな白地、厚みのある健康的な白地、小さな時の透明感のある白地、
夏場の黄ばんだ白地など様々あります。
その鯉の個性を伸ばし、理想の白地を追い求めるのも楽しそうですね。
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代表者の浅田祐二です。
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